洪川ストーリー

洪川を代表する洪川の誇り

洪川の象徴無窮花
洪川江オートキャンプ場
洪川の名品洪川米
洪川江
楽しい家族旅行

文化遺産

洪川 物傑里 三層石塔

乃村面物傑里の寺跡に残っている統一新羅時代の塔です。寺跡に残っている多くの遺物から見て、以前はここが相当に大きな規模の寺だったと思われますが、寺の名前は伝えられていません。全体的に一般的な統一新羅の塔ですが、基壇の各面の内、柱が一つに減ったり、3層の屋根石台が4段に減って下層との調和を成していない点などから見て、多少時代を隔てた9世紀後半のものと思われます。

洪川 物傑里 三層石塔
宝物 第545号
洪川 物傑里 石造台座と光背

完全な船形の光背は真ん中に蓮花模様と蔓模様が刻まれ、先には火花模様が繊細、かつ華麗に彫刻されています。上部と左右などの9ヶ所に小さな釈迦牟尼が刻まれているのですが、それぞれ手の形を変えているという特徴があります。光背を支えている台座は3段で構成された8角形です。一番下には下向きの蓮花模様が各面に刻まれており、角には小さな花飾りがあります。中間の各面には仏像と悪鬼を追い払うという神将像が刻まれています。台座の一番上の部分は蓮花が満開の半月形で、蓮花の中に小さな花柄が刻まれて一層華麗になっています。光背と台座の様式が9世紀以後のものと類似した特徴を見せていることから見て、統一新羅後期に作られた作品と推定されます。

洪川 物傑里 石造台座と光背
宝物 第544号
洪川 物傑里 石造台座

台座は統一新羅時代の典型的な8角形の台座で、上・中・下台に区分されています。下台には香炉と鳥模様の彫刻がある8角の石台の上に下向きの蓮花が刻まれた蓮花台石が置かれています。中台には8つの各面に角柱を刻み、その内側に頭光背のある菩薩立像が彫刻されています。円形の上台は蓮花座で、3重の蓮花の彫刻がありますが、蓮の花びらの中に、花柄を装飾して一層華麗になっています。

洪川 物傑里 石造台座
宝物 第543号
洪川 物傑里 石造毘盧舎那仏坐像

頭には小さなサザエ形の刀が付いており、その上にサントゥ(結婚した男性のまげ)形のまげが大きく立っています。若干うつむいた顔は豊満ですが、あごが尖っていて端正な印象を与えます。服は両肩にまとっており、緊張感や弾力的な姿はなく、ちょっと粗雑で重く垂れ下がった姿になっています。服のひだは肩から両腕を経て膝までありますが、平行線になっていて若干形式的に処理されたように見えます。手は右手の人指し指を左手で覆っている姿から一般的な毘盧遮那佛の手の形とは反対になっています。

洪川 物傑里 石造毘盧舎那仏坐像
宝物 第542号
洪川 物傑里 石造如来坐像

仏像が座っている台座は中・下台に区分された8角形で、下台には角面ごとに模様があり、香炉と架空の鳥である迦陵頻伽が刻まれています。中台の石は8角の各面に八部衆像が刻まれており、上台には満開の蓮花模様が刻まれています。破損によって身体表現は詳しく分かりませんが、装飾性が強調される9世紀中葉以後の典型的な台座様式を見せている作品です。

洪川 物傑里 石造如来坐像
宝物 第541号
洪川 掛石里 四獅子三層石塔

塔は2段の基壇の上に3層の塔身をのせた形態で、4匹の石獅子があるので四獅子塔と呼んでいます。下層基壇の各面には眼象が彫刻されているのですが、その中に花柄の彫刻が装飾されており、高麗時代の特徴がよく表れています。上層の基壇にはそれぞれの角に石獅子を1匹ずつ置いて平たい上石を支えるようにしてあり、これがこの塔の最も際立った特徴です。この獅子たちが取り囲んでいる中央の床と天井には蓮花台が置かれています。塔身部は胴体部分の石と屋根部分の石はそれぞれ一つの石で作られています。屋根部分の石は床面に3段の台を作り、急傾斜のせいか薄くのっぺりしています。四つの角は少し反り返って尖っています。塔の頂上には飾りの四角い露盤(飾り台)だけが残っています。

洪川 掛石里 四獅子三層石塔
宝物 第540号
洪川 希望里 幢竿支柱

寺の行事がある時、寺の入口に幢という旗を立てるのですが、この旗を掲げる竿を幢竿と言い、幢竿を両側から支える二つの石柱を幢竿支柱と呼びます。寺の入口に設置して神聖な領域であることを示す役割も果たします。

洪川 希望里 幢竿支柱
宝物 第80号
洪川 希望里 三層石塔

この塔は塔身に比べて基壇部があまりにも大きく作られていてバランスが合わず、まるで塔身が基壇部の添加物のような感じを与えています。各部の彫刻においても略画された様子が見え、高麗中期以後に造成されたものと推定されます。

洪川 希望里 三層石塔
宝物 第79号
洪川 寿陀寺 銅鍾

朝鮮時代の粛宗王の時に京畿道と慶尚道地域で活動した僧侶である思忍比丘によって作られた朝鮮時代の鐘です。思忍比丘は18世紀の優れた僧侶であると同時に優れた職人でもあり、伝統的な新羅鐘の製造技法に独創性を加味した鐘を作りました。現在、8個のそれぞれ異なった特徴を持つ鐘が受け継がれています。この鐘は思忍比丘が作った鐘の中の、聞慶金龍寺銅鐘(宝物 第11-2号)と同じく鐘を打つ部分の撞座を独特に表現して完熟美と独創性が引き立つ作品です。

洪川 寿陀寺 銅鍾
宝物 第11-3号